第80回 歩行補助車(シルバーカー)の安全性、

2009年度 リスクマネジメントコラム

第80回 歩行補助車(シルバーカー)の安全性

財団法人 製品安全協会によるSGマーク認定実績から推定すると、2008年度において歩行補助車は約34万台以上、ショッピングカートは約9万台以上出荷されています。国民生活センターの危害情報システムによると、2004年度以降2008年度までに、歩行補助車に関する事例は30件寄せられています。大部分がつまずいたり、バランスを崩すなどして転倒し怪我をした事故事例ですが、品質に関わる事例も見られるため、今回は歩行補助車の構造、安全性、耐久性ついてご紹介させていただきます。

(1)テストについて
サイズや機能を考慮して6社8銘柄をテスト対象とし、ショッピングカート2銘柄を参考品として加えた。

(2)テスト結果について
○走行性・操作性について
・大きな溝や段差では、後輪付近のフレームを踏んで前輪を浮かせて通過するモニターが多く、誤ってブレーキフレームを踏んでしまう銘柄もありました。

・組み立て後にフレームのロックが必要な銘柄ではロックを忘れることがあり、使用中に不意に折りたたまれて転倒する危険がありました。

○歩行補助車とショッピングカートの違いについて
・歩行補助車とショッピングカートは外観が類似しているものがみられたが、安定性などが異なるものでした。

○本体及び取扱説明書の表示について
・歩行補助車全銘柄に「自立歩行ができない人の使用には適さない」といった表示があり、ショッピングカートには歩行補助車と区別する旨の表示がありました。

(3)利用者へのアドバイス
○使用者の目的や体にあった商品を選択し、ショッピングカートを歩行補助車として使用しないことが大切です。

○溝や段差を越えるときや傾斜面を歩行する際には十分に注意し、異常を感じる場合は販売店やメーカーに点検を依頼しましょう。

<引用>国民生活センターホームページ(http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20090514_1.html)より部分抜粋