第54回 施設の賠償責任・発生有無のポイント(2) 、

第54回 施設の賠償責任・発生有無のポイント(2)

前号では施設内で事故が発生した際に生じる可能性がある「施設の賠償責任」について、発生有無のポイントを紹介させていただきました。
今回は、事故が発生した際に死亡事故に発展する可能性がある「誤飲・誤嚥事故」に焦点を当て、「損害賠償責任発生有無の判断基準例」を紹介していきます。

<誤飲・誤嚥事故における損害賠償責任発生有無の判断基準例)>

1.利用者に関する情報収集

(1)利用者(家族)、ケアマネージャーとの契約時の申し合わせが十分行われていたか。

→誤飲・誤嚥についての注意(見守り)度合を、契約時に十分に申し合わせることが重要です。「できること・できないこと」は相互の共通認識となるように心掛けましょう。

(2)施設職員間で、利用者の情報伝達が行われていたか。

→利用者への対応について、「Aさんは知っていたが、Bさんは知らなかった」では、介護のプロが提供するサービスとは言えません。

(3)提供する食事の内容に問題がなかったか。

→キザミ食対象の利用者に通常食を提供する等は言語道断です。特に行事の際の特別食(お餅等)や、粘度の高い食物(蒟蒻ゼリー・里芋等)は注意が必要です。

次号では、事故が発生した際に死亡事故に発展する可能性がある「誤飲・誤嚥事故」に焦点を当て、「損害賠償責任発生有無の判断基準例」を紹介していきます。